[ジムゾンになら、リーザを託せる。
彼女がいくら嫌がろうとも、無理矢理にでも押し付けよう――。
リーザを死なせる訳にはいかない]
リーザ。
……悲しい話だけど、聞いてくれ。
カタリナと、モーリッツ老が氷漬けになって死んだようだ。
[リーザの顔つきから、彼女の耳にも届いていた>>82のだろうと察した。
次の言葉を紡ごうと、重い口を開こうとした時。
どこからか、激しい音が轟き――
思わず、不安げにこちらを見上げるリーザ>>91の小さな体を抱き寄せていた。
雪崩を告げる、どこかで聞いた事のある、しかし村の者ではない人物>>56の声を聞き。
直後、次の轟音が、辺りを揺らした。
リーザの肩を支える手に、力が篭る*]