ん、おお……久しぶりだな。
はは、俺は不運とは思ってねぇけどな。
だってよ、こうしてタダ酒飲めてる訳だし。
[頭を掻いていた手を落とすと、
声をかけてくれたローレルに改めて視線を向けた。
こうして彼女のように受け入れてくれるような人がいるから、
先ほどのように断られる可能性があっても、つい声をかけてしまう。
きっと先ほどのオットーも、そういう感じなのだろう。
つまり、相手にキチンと伝わると思ってなくとも、つい。
実際はどうであれ、そんな風に片づけてしまえば、
そこまで根に持つことでは男の中ではなく。
興味は案外と直ぐに別のところへ向かった]