何でしょうか?[感動の面持ちで天を仰いでいた少女だが、問題、の言葉に視線を戻す]『この術は病気の症状をなくすことは出来るが、病気そのものを治している訳ではない。 健康な人と同じ生活を送りたいなら、少なくとも二日に一度は術を施さなくてはならない。 しかしまさか、それ程の頻度で私の元へ通う訳にはいくまい』[男の言葉に素直に頷き、話を促すようにじっと見た]『だから君にも、一時的に私に弟子入りしてもらう。 自らを癒す術を身に付けること、それがここを出て領地に帰る条件だ。 出来るかい?』