オットー・セルピエンテブラコンで有名な人形師。人騒動後はパン屋を廃業し、求道を至高とみたりとその生き方は弟の死後も変わらず。
結婚式に合せて、みにかたちゃん、みにげるを作成した後、人形の材料を買いに赴いた街で出会った目標追尾式夢見る乙女に捕まり、なんやかんや(デートに引っ張られるなど)で木漏れの日の下で神聖なる婚姻の契約のもとに愛を誓う。
「あなたはどこから見ても油断だらけで、いつも危うくて仕方ありません」
「――……っ、いつのまに背後に!?」
オットーの無防備な寝姿を、ふふ…と小さく笑い、楽しそうに眺めてからかう女性との光景が日常になるのはいつのことか。
お互いに言動や思想、人生に求めるものが違うにも関わらず――夫婦の仲は良好だったようだ。