それが、嫌なら、頑張って"闘って"ください。
[自分は、笑ってそういっただろう。
間違いを犯した手で、優しい音楽は綴れない。
……でも、悲しい記憶を封じられ、そこに立っている彼を思えば……それは間違いではなく、正解なのかもしれないし。
この場に場違いなくらい、にっこりと笑い、抵抗されなければ、随分先輩であるらしい、カークの髪の毛を再度、ぐしゃぐしゃと掻き混ぜただろう。
貴方を疑ってなんてないよと、伝えるために。
その後、信頼していると、言外に伝えられた言葉に、内心でありがとうと返し、肩を気遣ってくれるカークにこくりと頷く。]
……じゃあ、お願いします。
[たしかに、痛いことは痛かったので、ありがたく提案を受けた。
医務室に向かいながらも、何かポツリポツリと話しただろうか。
暫くし、到着した医務室で、カークの手当てを受ける。>>93
手際よく施される治療に、流石と賞賛の声をひっそりと上げつつ。
そして、カークから、差し出された紙を受け取った。>>93 *]