[意識が沈み込む刹那に感じたのは、愛馬とは違う温もりと、私を支える逞しい腕の感覚>>61。それにとても安心感を抱いて、私の意識は沈んで行った。ジーク殿に抱えられ馬に揺られ。傷を負った身体はやや熱を帯びていたことだろう。囁き>>82には応えられなかったけれど、熱に苦しむ表情は無く、薄らと微笑を浮かべたままなのが見えたはずだ。途中からキアラ>>90 >>91 >>92によってトルメンタで軍営へと運ばれる。その間も目を覚ますことはなく、治療の最中も昏々と眠り続けた]