[のらりくらりと躱していたが、ついにはマリエッタにつかまり外出禁止を言い渡されてしまった。仕方がないので大人しく仕事を初めて数時間、比較的得意な東洋文学の古語訳を片付けていけば漸く机の表面がちらほら見えてきた。
一息つこうとシャーペンを投げようとした時、後ろから小さく声がかかる。
くるりと椅子を回し声の方へと向けば、様子を窺うような表情の彼女と美味しそうなパンケェキが目に入り]
…ん、おなかすいたぁ
ありがと、シィも一緒に食べよ?
2人で食べた方がおいしーでしょ
[相手に気持ちが伝わる様にへらりと笑って見せ、自身の膝の上を数回叩いた後おいでおいでと手招きをする。]