[「貴方が人狼だったら、いいのに。」
エルナの感性ではおおよそ理解できない返答を寄越したオットーに、>>80
やっとの思いで言い返したのがこれだった。
相容れないものを体よく拒絶するための言葉にすぎなくて、
オットーが人狼であることを期待していたわけでは、なかった。
なかった、のだが。とにかくオットーが目の前にいる。
まるで店番している時と変わらぬ風に。
しかし不思議と夜がお似合いであるようにも見えるのだった。
そうして告げる。ニコラスを殺したのは自分だと>>96]
そう、やっぱりニコさんはもう、………。
[呟き、視線をオットーから逸らす。
短い髪をざっくりとめている役割を果たしている、
髪飾りにつけられた石が月光を受けて淡く光っている]