人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


死せる忠臣 クレステッド

[戦場の要所要所には魔法陣が隠すこともなく描かれている。今のところ起動はしていないようだが、何の用途のものなのかは魔術に明るい者にしか解らないだろう。

陣の中頃には、ウルフライダー部隊とボアチャリオット部隊、それに、かつて馬賊と名乗っていた、正規騎兵隊(騎士目亜部隊)も少数ながら参列していた。
頭目の遺志を継ぐために参じたのだ。

クレステッドは、陣の中央にて愛馬ドレッドに跨り、城門へと至る最短経路の正面に居る。
彼の周囲にもまた大きく複雑な魔法陣。
今回彼は鎧姿ではなく、魔法のルーン文字が多数描かれた黒いローブを纏い、身体全体に魔力を高める類の装飾品を備えている。

さて、彼の身体の透明度が以前よりも明らかに増していることは、恐らくもう誰の目にも解るだろう。
しかしなお、彼の表情や目の輝きには一切の衰えがない。

張り詰めた空気の中。彼らは開戦を待っている**]

(98) 2014/09/23(Tue) 06:57:40

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