[だがシモンから言い残すことがあればと言われる>>87と、ふっと表情を緩めた。]
そうだな。じゃあ、最期に自分が作ったパンを食べさせてくれ。
アルビンから交換条件で、僕が食べるならと言われているんだ。
[シモンは何と答えたか。
逃げないからと条件をつけて、一旦眉間から銃を外してもらうよう告げる。
それから厨房で人数分の紅茶とパンを用意すると、テーブルに並べた。]
さて、アルビン。用意できたからどうぞ。
他の人も食べたいなら遠慮しなくていい。人狼と疑っている奴が作ったもんは毒が入っているからいらないと思うなら、それはそれで構わないけど。でも僕はパン屋という仕事に誇りを持っているから、そんな真似はしないよ。
[そう告げると、最期の晩餐と言うべきパンをじっくりと味わった。]