旅人 ニコラス

― パン屋『ハティ』 ―

[本日オットーがいつ宿屋に顔を出す予定なのか不明であるため、こちらから会いに行った方が早いと考えて、店へ向かった。

時系列的には、リーザとカタリナの顛末を知ったあと。]

おはようございます、オットーさん。

[店のドアを開けてハキハキと挨拶した途端、パン屋の店主の異変>>92>>95に気付いた。]

あれ？　その、えっと、今日は遠慮した方がよかったかもしれませんね。

[一瞬言いよどんだのは、オットーが”守護の手”である可能性を思いついたのだった。人狼はいつ襲ってくるか分からない。一晩中起きていれば、さぞ辛いだろうと。

しかもそれを面と向かって指摘することは、隠密行動が必須の守護にとって致命的ミスにつながりかねない。故に体調で誤魔化した。]