地に在りて、光に依りて描かれしもの。 あまねくものに宿りもの。 我が本質たる影の力よ、気配を追え。 我らに抗うもの、その気配を手繰りて我に届けよ。[小さく紡ぐのは、探査の術。ふわり、投げ上げた月白色を、足元から伸びた影がしゅるりと取り込む。羽を取り込んだ影はしゅるり。しゅるしゅると音を立てて四方へと伸びて行く。ひとの子の多く集う場所、鋼の気配を探るために。*]