[シメオンへと顔を寄せ口を開きかけた時、アプサラスから愛称を紡がれ動きが止まる。] ――あなたが言うと好い響きに聞こえる。[躊躇い勝ちに紡がれた提案>>96に驚きは隠せない。ちらとシメオンを見遣りアプサラスへと視線を戻す。] 嬉しい申し出ですが、――…アプサラス嬢の肌に傷つけては 我が君にも、シメオン殿には妬かれてしまいそうです。[求める血の量は少なくはない。シメオン一人の厚意に甘えるには多い量ではあるが――]