カスパル、足が……。ほら、無理したら鱗が傷つくから……待って。[水に浸かると、一部元の姿になるのはいつものことだけれど。足を二本に戻せないのだろうか、こちらへ這うようにして来るカスパルの元へ、可能な限り急いで駆け寄り、彼をそれ以上、傷つかせなように横にして抱き上げた。]文句は部屋で聞くから、しっかり両腕を俺の首に回して摑まってろ。[何か言いかけても、その場では黙らせて。有無を言わさずに自室へと、来た道を戻る。**]