[何故ゲルトが。
思わず呟いた言葉への見解を、シモンから聞く>>85。
そして、男はゆるりと首を振った。
辺りを見回し、小声でシモンに自らの見解を告げる]
なら何故、図書館から本を借りてきたペーターではなくゲルトを?
襲うなら体の小さい方が確実でしょうし、熱心に知ろうとしていたのなら、警戒されていてもおかしくはない。なのに何故、外に?
……ゲルトが邪魔だった、という理由なのだとしたら
僕は、彼の楽観的な性格が邪魔だったのではないかと思います。
[ゲルトの姿が見えないというだけで、談話室に一気に走った不安感を思い出して、思いついたまま口にした]