人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

[青年は、呻いてはいるが無抵抗の獣の側に膝をついて。
抱き上げるように上半身を持ち上げて、その首筋に口元を寄せる。

優しいキスをするように口をつけ、その小さな牙を突き立てる。
獣の体内を流れる命の液体がひとくち、青年の体内に移れば]

……げほっげほっ!!

[思い切りむせた。]

な、なんだこれ、色々な者の血が混ざりすぎてごっちゃごっちゃで、げほっ!なんだこいつ、何者だ?

[唇の端に血の跡を付けたまま、青年は恐ろしいものでも見るように腕の中の獣を見つめた。]

(98) 2015/01/31(Sat) 03:41:26

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