……勿論、命を捨ててまで挑んでくれ、なんて無茶は言うつもりないし。
危険だから行きたくない、これ以上は進めないというのであれば、そこは尊重する。
……俺には、きみたちを縛る権限はないからね。
[静かな宣に対し、白銀がきゅー、と声を上げた。
えー、あるでしょー、と言わんばかりの響き帯びたそれに、黙ってろ、と横手で突っ込みを入れて]
ただ。
叶うなら、願えるならば。
……空と地を結ぶもの、その絆の力を貸してほしい。
俺が望むのは、それだけ。
[静かな口調のままそう告げた後。
騎士思わせる仕種で片膝を突き、すい、と頭を下げた。*]