― 王都・広場 ―
はい、御期待に添えるよう努めます。
[ >>92王からの言葉には、謙遜する素振りも見せず頷き、次いで差し出された飴に笑みを深める。 ]
蜂蜜飴ですか、ありがとうございます。
[ こちらも遠慮することなく、一粒受け取って口に含む。 ]
うん、こちらの飴は雑味がなくて甘さが際立ちますね。
ああ、そういえば、陛下が三年前に飴を買い取られた商店、あれから牛乳と蜂蜜を混ぜた新作を出したんです。なかなかの味ですよ、よろしければ、またお土産にいかがですか?
[ 飴を舐めながらの会話は、内容だけ聞けば物見遊山の算段に近い。 ]
今は、平原沿いの民は避難済みですから、事が片付いてからになりますが。ご案内しますよ。
[ その中にも、手配を終えた情報は混ぜ込まれているわけだが。* ]