[それからしばらくの間、森は静謐そのものであった。 人どころか獣の気配すらもない。 自分と、神魔の言う同じ花の持ち主だけが結界の内に居るのなら話は早いのだが][自身以外の足音を聞いたのはその頃合いであった] 誰か居るの……?[一応の警戒というように杖を構えつつ、聞こえるか聞こえないかの声量で言葉を掛ける。 そっと盗み見るようにした視線の先、捉えた姿>>16に息を呑む]