…どうだか。
旧い遺跡や文明の研究を過去への冒涜とする奴もいるからね
好きだと言ってくれる人ばかりじゃない。
それでも僕は好きでやっているから気にしないけどさ。
[ 好きですよ。なんて。
素直に評価されることは少ない。
実際、過去にこの船でも経験があるし、
閉鎖的な星では門前払いされることだってある。
考古学というものはどうも
一般的に受け入れられにくい領域であるらしい。 ]
ル・ウルタール…
ああ、君が知っているかはわからないが
その古代遺跡で気楽に発掘を行っていた時が懐かしいね
そうさ、ぼかぁ専門家として呼ばれたんだ
最近の研究がどうやらお偉方の目に止まったようで
総会の議題の一つに研究結果を使わせてくれとさ。
[ "彼"の出自を知らないロー・シェンは
過去の記憶を引っ張り出して懐かしみながら
『嫌々』の理由について無難なことだけを説明する。 ]