人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


伝書屋 カーク

[オクタヴィアスとの出会いは、彼がまだラモーラルにいた頃に遡る。
おおよそ10年前、互いにまだ11歳になるやならずの子供の頃だ。

当時、カークは素早さの鍛錬と度胸試しと称して、疾駆する馬車の前を横断するのを日課としていた。
その日、たまたま挑んだのがオクタヴィアスを乗せた馬車だったというわけだ。

飛び込んだ往来の真ん中で靴ひもが切れてカークは転倒した。
とっさに身を竦めたせいもあって、幸いにも馬車は子供の上を素通りし、御者の罵声を残して去るかに思われたが──凛とした少年の声がして、馬車はその先で停止したのだった。]


 …相変わらず、よく響く声をしてるぜ。


[兵らを前にしたオクタヴィアスの演説に抱くのはそんな感慨。*]

(98) 2016/02/11(Thu) 16:50:39

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