[大きな船の入り口に一人の少女が立っている。
その少女には持っているぬいぐるみとお揃いのピンと立ったピンク色の耳があった]
うふふ、お父様が隠し持ってた招待状をこっそり取って来た甲斐があったわ。
どんなパーティがあるのか楽しみね。
ね、うーちゃん?
[うーちゃんは少女が持っているぬいぐるみの名前で、彼女の友人でもある。
使用人の間では夜な夜な屋敷を歩き回ってはパトロールしているという噂もあるが、少女は知らない]
どんな人と出会えるかしら。
お兄様?お姉様?それともおじ様?おば様?それとも……うふふ。
[途中までついてきた護衛を振り切ってここにやって来た少女は、うーちゃんと共に一人で意気揚々と船の中に入っていった**]