……過去に貴方のしたことが、間違ってるって……僕には言えません。
責められたいなら……「なんて酷いことを」……って詰ってもいいけれど、僕がそこにいたら、やっぱり同じことをしたと思うから。
医者でも何でもない、僕がそう思うんだ。
助かるかもしれない可能性に賭けるのが、賭けたいと願うのが……お医者さんでしょう? それに……。
[そこで、一旦言葉を切った。
思考をよぎるのは、今までに装置に入った人たちの顔。]
毎晩、誰かを選んできた僕が、……何かを言う資格なんてない。
でも、もし不安なら……。
カークが人狼化したら、……僕が何としてでも、殺してあげますね。
[それは、いつだったか、彼の言葉に安堵した自分>>2:78に対する戒めの言葉。
手が汚れたら、ピアノが弾けない?だから大人しく殺される?
バカ言うな。
(そんなことよりも、彼が悲しむ方が、ずっとずっと辛いに決まってる。)]