人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


皇帝 ファミル

[現れたのは、やはりというか予想通りの相手だった。
女連れとまでは予想していなかったが、
そういえばドロシーの隣にいた女だな、とちらりと視線を向けたが、特に問いただしはしなかった。

相手の大げさなため息には取り合わず、この後を聞かれて薄い笑みを浮かべる。]


 帝都に戻るとも。
 あそこには、私に必要なものがある。

 そのあとのことは、知らないが。


[わざわざそこまで教えてやらずとも、と思いはしたが、なぜか答えていた。
なんとなく、いらない胸の内まで見せたくなる。
そんな雰囲気が、この男が魔法使いの首領に収まっている理由の一つなのだろう。

他の連中が命を預けても構わないと思うほどの人間だ。
希有な存在だなと、思う。]

(97) 2020/11/27(Fri) 22:30:22 (nekomichi)

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