[落ち着いて追手を片づけつつ、少しずつ少しずつ後退してゆく。……繋いでいた馬の姿は見えない。走って逃げ切れるとは思えなかった。どこかに身を隠すか、市街地に逃げ込んでやり過ごすか。大木の影に身を顰めながら、爆破した方角をじっと注視すると、――……徐々に近づく>>95馬蹄の音が聞こえた*]