[……それにしても。自分がトールと共にいるのは、珍しいことではない。共に組んで実技試験にもエントリーしていたくらいなのだから、懇意であることは知られていて当然とは思うのに。意識してしまうと、少し視線を気にしてしまうのは、困ったものだ。隣を歩くトールには気取られぬよう、なるべくその表情を装うのだった。**]