[花束を届けた黒馬は、棺を守るように佇んでいた。リエヴルに会いに来る人々を見回している。何かを探しているようにも見える。ラクシュは賢い馬だった。魔術の祝福を受けた馬>>3:281は乗り手と意思を通じ、想い>>3:265をも通じていた。剣が使い手を選ぶのだ。馬だって乗り手を選びもする。主の願い>>3:219をかなえるために。ラクシュは乗り手を待っている。]