これは後で長老連中に文句を言われるな。[周囲の状況を確認して、口の中だけで呟き苦笑を零す。炎による乱れは予想以上の損害だった。重傷も含め、戦える兵は当初の2/3もいるかどうか。最強たるゼファー兵が、農民交じりの部隊ごときにここまで討ち減らされるとは、と言ってくる連中の顔が見えるようだ。文句を言うならば、ここに立ってみるがいい。"ごとき"と侮蔑してよい相手かどうか。地に根付くものには地の祝福があるのだ。或いは、守るという意志から汲みだされる力が。]