人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


告死の影翼 シメオン

[しばし、駆けた所で足を止める。
それから、ぐるりと周囲を見回した]

 ……ありそうな場所を虱潰しにするのは、手間か。

[ここに至るまでの間、幾つかの拠点を強襲してきた。
が、その大半はさしたる攻勢もないまま放棄されている。
そう言った場所に戻る、というのは、余り考えられないだろう]

 ……そーなると、今まで見過ごして来た辺りに絞って……と。

[呟きと共に、影の内から短刀を引き抜く。
同時、背側に右手を回して何かを掴むような仕種をひとつ。
戻した手の上には、月白色の羽がふわりと浮かんでいる]

(97) 2017/11/07(Tue) 00:00:24

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby