はい。
[端的にトール>>93へ返事を返す。
担いだジークフリートに視線を向けた。]
会いたい。博士に。…。
[そのまま黙してしまうのは、AIが博士について考えてしまったからだろう。
視線を軽く伏せて考えるのは、それが可能か否か。
不可能である。と人工知能はCC-011に囁く。
されど、ただの機械が不確定要素を口にすることはなかった。
背後から音声で声をかけてきたHK-099>>94に振り返る。]
HK-099。
こちらのジークフリート・アングラメル>>19が、
テウティドドリルス号に被害>>83を及ぼした容疑者です。
現在、監視レベル>>90を上げています。
[視線でログの共有>>95を申請してきた彼に承諾し、ひとつ頷く。
2人の間で赤外線通信が行われるだろうか。
状況を把握したHK-099が妥当と判断したのを見て、また頷いた。
ジークフリートに話しかけるのを、黙って見守る。]