[魔力を浪費することに対する疲弊を、アイルリートはまるで感じていない。身体はこの通りに、トオルに追いつかれだしているというのに] まだだ……絶対にここは抜かせない……っ[後いちど、にど、トオルを追い詰めたら、間違いなく倒せる。その確信があるから、後はトオルに残された力を真正面から防ぐだけでいいのだ。その為に必要なのは、集中、集中、強く魔力を意識して、魔法を構築して。微かに眩暈を覚える。それでもアイルリートの闘志は衰えなんかしないで*]