[そのページには新造艦ビスマルク計画の設計チームの誰かが敵国に情報を漏洩した疑いがあり、国によって父や当時計画に関わった他の者達が暗殺命令が下されたという文字が踊っていた。
記されていた情報には俺や家族が軍部から知らされていない当時の父さんの行動が仔細に出ていたし、同時期に父さんと同じ開発チームにいた人間が数名、詳細不明の死を遂げている事も記されていた。
ビスマルク計画がこの頃進まなかった理由の一つはタービンの開発力不足と、もう一つはこの初期開発チームの不審死を恐れてというものがあってのことだった]
どういうこと、だ……
[顔から血の気が引いていくのを感じるままに、震える声の呟きを落とす。そんな俺の背中に、友人の声がかかったのだ]