─ 回想 ─
[襲撃によって受けた損壊は激しく、復興の目途どころかまず何からしたら良いかも分からない程だった。
それでも一つ、一つと積み上げるように皆で少しでも元の生活へ近づく努力を重ねて。
ようやく集落の外へと意識を向けられるようになったのは、半月を過ぎた頃。
>>22交流のあるいくつもの集落が魔物たちによって壊滅したという不幸を知ったのも、その中にイェンスの住む里も含まれていたことも]
……ゆくえ、ふめい…?
[壊滅前に逃がされたはずのイェンスの消息が、知れぬものとなっていることも。
既に手を尽くせぬ段となった頃合いに、知ることとなった]