[>>83今日は随分と、という言葉に青年は唇を噛んだ。]
……すまない。
いや、私は大丈夫だ。
お前達は大丈夫か?
[けれど怪我はないか、とも聞いてくれた彼に感謝する。
彼と連れ立っていた二人の男達にも視線を巡らせて。]
お前達は家で閂をしっかりかけて隠れていればいい、と言いたいところだが…
もしもそのような者達を見かければ、手を貸してやって欲しい。
勿論、自分の命を最優先して貰って構わない。
民を護るのは私達の役目だから。
[現状、どれだけの者が動ける状態にあるかは分からない故に。
ぎり、と左手を強く握りしめた。]