――視察を兼ねて街へと向かう――
[王子様のもとにつけば、王子様の軍服の姿>>76に
少し困った彼がいた]
軍人でない故、頼りないでしょうが
お供させていただきます、フェリクス王子。
[胸ポケットに手を当て、深々とお辞儀をする。
そうしないと落ちてしまうから仕方がない。
こっそり来る前に軍部とは別で管理されている近衛兵に
見張りは頼んでいたので不測の事態に王子様に守られるなんて、
ヘマはしないはずだ。
彼はそういうスキのない男だった]
今日はどちらまで行かれるんでしょうか。
[いつの日か昔のように喋れないなと彼は言っていた。
王族と臣下とではとても深い距離があるらしい*]