[赤紅の素性は知り得ないが、外見はまるで人間と言えよう。
携える大鎌は彼女の手に余るように見えて、けれど手の延長のように自在に撓るのを先の一撃>>52に見た]
大鎌とはまた厄介だが……
[両手で握ったクレイモアの切先を上方へと向け、基礎の構えを取る。
先に動いたのは赤紅>>95。
踏み込みと共に振るわれる横薙ぎは早く、男はクレイモアごと身を後ろへと引くことでその切先をどうにか避けた]
速い───!
[冷や汗が頬を伝う。
重装にも近い男の身では際で避けるのが精一杯だ。
こちらが構え直す頃にはあちらも攻撃態勢が整うことだろう]