[全身を暗紅色に染めた人物が巨岩の残骸を踏み湖を渡り切る>>55。髪に宿る昏い炎。伝承に記される魔人の姿。男は思わず息を飲んだ] っ、 ネス トル───?[鋭い視線と共に向けられる声>>56。その名に覚えはある。男の直系たる祖先の名だ] 祖が封じた、魔人……確か、名は。[ギィ、と。紡ぐ前に魔人の腕が振られる>>57]