>>88ゲルトさん
[解放されるかと思いきや、お姫様だっこのような体勢に唖然として。ゲルトさんの顔が視界に入れば――金縛りのように、動きが止まる]
っえ…なっなななんですかこの体勢はっ!?ちが、違うですっ
だ、妥当というかっそういう意味じゃなくて!
ま…まってゲルトさん…ボク、心の準備が……あぅ
[半べそをかきながら、
……――もし本気で抵抗すればきっとゲルトさんはやめてくれる。
…そういう人で。
近づいてくるゲルトさんに、ボクは――]
……ん…っふ、…――あぅ…
[潰れかけた苺の汁が口の端をつたい、変な声が出てしまう。
さっき食べた苺より、温度を持ってて…つぶれかけてて、
そんな…苺のはずなのに。
さっきより数百倍おいしいのは……きっと、]
………っ、ゲルトさんの、意地悪……