― オズワルドの部屋 ―[神は、オズワルドを贄にと決めたらしい。それを耳にした瞬間、四年間共に過ごしてきた親友の笑顔が男の脳裏に過った。けれど、ディークが選ばれなかった事には神に感謝をすべきかもしれない。護り刀を腰に下げ、重い足取りで彼の部屋へと向かう。辿り着いた時には、オズワルドはソマリから吸血を受けていて。]―…っ。[カシムにレト、リエヴル。何度も繰り返したのに、これで終わりになると信じているのに。男は耐えるように眉間に皺を寄せて、それを見守っていた。]