――校門前――[そんなリエヴルにとって、エーデルヴァイスはまるで別の生き物のように見えた。そのおとなしい気性も、純白の毛並みも。トールが彼女を連れて共に現れた時は、自分と愛馬?の取り合わせと、どうしてこうも違うのかと、むしろ感心してしまったほどだ。] ……先輩、ありがとうございます。[彼が自分の怪我に響かぬよう気を使ってくれたのではないかと思えば、自然と表情が綻んだ。自分に気遣って、しばらく歩を進めてくれる、その様も。]