[俺の何を赦すんだ?]
[ぼくはいっぱい人を殺したの。]
[お前らは飯を食う度に謝るのか?]
[誹られ、咎められて当然なの。]
[じわじわと壊してやる。]
[ごめんなさい。ありがとう。]
[偶然的に重なった2つの願い。]
[だから生きて“償い”続けろ。]
[赦せるものなら赦してあげたい……――。]
[必然的に相対した2つの思い。
それでもきっと、少年は赦すことはない。赦すことができない。
――赦したいのにその術を持ち合わせていない。
“身体”の主導権を握るのは獣だから。
父さんに教えて貰ったのに、抑え込むことができなかったの。]