[けれど、『家族』とは何なのか、
漠然とした自分の言葉へ疑問を零すシェイの眸を、じっと見つめる。
家族は、離れていても家族らしい]
離れたく、ない、とか。
傍に、居て欲しい、とか。
じゃあ、そういうのは「仲間」?
それとも、「同志」?
[リヒャルトが言っていたように、同志なのだろうか。
問いながら、思案する]
俺は、……シェイと、マレンマと、リルと
一緒に暮らしたい。…一緒に生きたい、それから、
一緒に、死にたい。
[他の、ローゼンの小屋で数夜を明かした元・うさぎたちにも
近い感情を覚えてはいるけれど、
三人は、自分の中で特別だった]