― 臨時元帥府 ―[指揮官達と対面する前、部屋の一つで2枚の紙を取り出す。総指揮官の委任状は丁寧に伸ばし、提示出来るようにして。クレメンスからの手紙もまた、握り締めた時の皺を丁寧に伸ばした]……最期の最期に、色んなもん置いていきやがって。[手紙を覗き込む顔が泣き笑いの表情になる。己を信じて託していったのだと。そのことはきちんと伝わっていたから]