人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

― カレンの街・夜が明けたあと ―

[戦いが終わり、人々がようやく一息ついたころ。
リエヴルの愛馬は、街からも戦場からも姿を消していた。
一番に騒ぎ出すはずの彼の部下たちが静観していたから、特に触れられないままとなる。

やがて夜が明けて、日が高く上るころ。
黒馬は空の鞍を載せたまま帰ってきた。
鞍袋に白い花束と手紙を入れて。

手紙はリンドブルム家の長女の手によるものだった。
それらは開封されることなく、棺に入れられることとなる。]

(96) 2014/04/04(Fri) 23:10:38

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