[駆け回るこちらに引かれて動く事もなく、機を読む姿。>>84元より、見た目だけで判ずる心算はなかったが。相応、場数を踏んでいるのは、察する事もできる]……ならば、相応。こっちも、全力で行くのみ、とぉ。[幾度目かの接近の後、ぴたり、動きを止めて低く身構える。呼吸整え、一気に踏み込む──今までよりも強く地を蹴り、加速をつけて。後数歩で間合いに達する、という距離まで来たところで地を蹴り。真っ直ぐ上へと、跳んだ。同時、右手は背の太刀へ。鈍色空に、銀刃が閃く]