[不意に訪れた強烈な眠気に堪えきれず、子供たちには悪いが、と少し自室で休んでしまった。
どれだけの時が経っただろうか、ふわりと香る薔薇の香りに顔を上げると、机の上に置いてある薔薇の花びらの砂糖漬け。
ローゼンハイムでもやって来たかと思えば何故ここに砂糖漬けがあるのかと言う疑問は氷解し。
部屋の外ではわいわいとなにやら声がしている。
誰か来ているのだろうか]
すいません、少し休んでいて...
...チョコ作りですか?
[慌てて人のいる方に向かえば甘い香り。どうやら聖バレンティヌスのお祝いの準備をしているようだ]