[見詰める先、>>91クレステッドの首筋に近づくレトの牙を薄暗がりの中正しく目視した後の咄嗟の判断は早かった。不愉快そうにほんの少しだけ顰める顔、同時、振り上げたドールの頭を寸分違わず、レトの額に投げつけた。至近距離なので叩きつけたと言った方が正しいかもしれない。クレステッドの腕を取り、レトの脇をすり抜け、手を引き駆け出しクレステッドを連れてレトの元から逃げようと――…]