人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


高殿 幸久 フェリクス

― 新幹線下車 ―

[降ろした旅行鞄を肩に掛け、当然のように徹する荷物持ち。
 二人分の加重を苦もなく支える恵まれた体格。
 どうせ、下車程なくしてホテルへ先送りになるとしても、妹の双肩を労わらぬ男ではなかった。>>#0]

 荷物を預けたら、昼食でも摂りに行くか。
 琉璃。蕎麦とうどん、どっちの口だ。
 それとも、別のものが良いか?
 嵐山地区に足を伸ばすんだ、選択肢は多いぞ。

[早々新幹線を下りて、京都駅の改札を並んで抜ける。
 駅構内の雑踏を躱して、彼女の隣を陣取るのもいつものこと。
 そうして、自主性を重んじる教師陣に荷物を任せ、最低限の装備を遺して旅行鞄と別れを告げた。兄は男子生徒らしく軽装だ。]

(96) 2014/10/18(Sat) 22:00:21

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby