人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


モルトガット皇帝  アレク トール

[残りの帝国艦隊は速度を落し、ウルケル側の動きに備えた。
空の見張りとして複葉機も送り出している。

アレクトールはグライダーめいたきれいな軌道をする一機を眺めやった。]


 あれはセルウィンだな。


[セルウィン・ベッカーが育ったのは、アレクトールの母の名を冠した孤児院だ。
チャリティバザーに同行しなさいと母に命じられて出向いた折に会ったのが最初になる。
もうひとり、彼の兄弟分めいた孤児がいたが、遠くにもらわれていったと聞いた。]


 それ作文か。 
 将来、何になりたいか書けって?


[生まれた時から皇帝の座が約束されていたアレクトールには向けられることもないお題であったが、セルウィンがなんと書いたのかは気になって読ませろと手を伸ばした、そんな過去のひとコマを思い出す。]

(96) 2015/11/02(Mon) 17:14:05

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