[数少ない図書館の常連。小さなお客様ににこりと微笑む。
嵐が来る前に本を返しに来たと言う。
その返事にクララは感心する。また、ペーターが本を熱心に読む姿も知っていたので、]
そう。ペーターは真面目なのね。
勉強熱心なのは知っているけれど。
[くすり、くすり。
次いで、司書らしかぬ発言をして。]
そんな、ちょっとくらい過ぎても問題なんてないのに。
だって貴方以外本を借りに来る人なんて殆どいないもの。
その本、もう読んだのなら、
また新しい本を借りて行く?
嵐が来るなら外にでも出れず暇でしょう。
さあ、次はどんな本を読む?